ライブレポート2004.12.7
【歌う人〜感じたことだけ歌が居る〜】渋谷公会堂
「今日は集大成的なライブになりそうだ」という予感から、
ドキドキしながら開演を待っていると、
ライトが落とされ、まずはサポートメンバーが入場、
その後、KOKIAさんがゆっくりと薄暗い闇の中を歩き、
ピアノの前に座ると、スポットライトがその姿を照らし出す。
今日は特別なコンサートであることを予感させる曲で始まるんだろうと思いながら、
静かにそのときを待つ…。
そして、「歌を歌って、何かを伝える〜…」
「私は歌う小鳥です」でした。
そうきたか〜と思いながら聴いていると、
弾き終わっても、そのまま伴奏は続き、
そんな中、KOKIAさんは立ち上がり…ステージの前へ歩み出ると、
コンサートタイトルにもなっていた、
「感じたことだけ歌が居る」と言う言葉を力強く歌いあげ始めました。
これから自分は魂を込めて歌うから、聴いていて欲しい…
そして、それぞれがぞれぞれの中で、何かを感じて欲しい。
そんな願いが込められているように…
まさに「歌う小鳥」から、もっと大きく強い存在である「歌う人」へ…
そんな、歌手KOKIAとしての歴史を感じさせるオープニングで始まりました。

続けて「夢がチカラ」
個人的には2曲目に歌うとは思っていなかったので予想外でしたが、
手拍子の中、KOKIAさんにとって、この年を象徴する一曲だと思われる歌を、
力強く歌い上げました。
後のMCで「この渋谷公会堂でコンサートをするのが夢だった」と語ったけれど、
もしかしたら、
「信じて努力すれば、夢はかなう!夢だった舞台に立って歌っているんだ!」という、
KOKIAさんの意思表示だったのかもしれない…
そんなことを後で振り返って思いました。

続けて「The rule of the universe」
今回は懐かしい曲も何曲かやると言ってた中の一つでしょう。
会場をゆっくりと、ときには強く、
その歌声が支配していきました。
歌い終わると、
恒例となっている「こんばんは〜」の挨拶。
挨拶は大事ですよね(笑)
「響く歌はそれぞれ違うと思うけど、
今日、コンサートが終わって帰るときに、
あったかい気持ちになって帰ってくれたらうれしいです。」

そして、次の曲は、
「私の太陽」
プロローグを終えて、
いよいよ本格的にのってきた感じで、
曲の世界に誘い込むような動きと歌声で、
再び、ライブの中へ…

続けて、今までのライブで聴いたことがなかった音で、
最初は何の曲かわからなかったものの、
徐々に理解できると心の中で大興奮!
一度、生で聴いてみたいと思っていた曲です。
「花」
まさに、KOKIAさんにしか歌えない歌です。
異国な空気を感じさせるサウンドと共に、
会場中にやさしい歌声が広がっていきました。

続いて、
「今年、歌がチカラというアルバムをリリースして、
私は、動物、植物、ときには少年とかいろんな存在の気持ちになって曲を書いたりするんだけど、
次に歌うのは、等身大の28歳の女性の感覚でしか書けない曲を書いてみたかったので、
とても大切な一曲です。ということで、
「空に太陽 あなたに私」
言葉をかみ締めるように歌う姿は、とても強い意思を感じさせるものでした。

そして、サポートメンバーが一旦退場し、
一人ピアノの前に座ると、
先に行われた、伝説のAKIKO YOSHIDAライブで、
最も支持を受けた一曲である、「ふたりの娘」を弾き語り。
まるで昔話のようなイメージを感じさせるメロディーに合わせて、
3つ年の離れた二人の娘。
性格の違う二人の娘を、
母は、芯の通った美しい姉を月に例え、
朗らかに笑う妹を太陽に例えました。
太陽は月の強く美しい姿を羨み、
月は太陽の眩しさに目を背けた。
けして交わることのない二人を、
空である母は優しく包み込む。
そんな感じの歌詞の歌で、
おそらくは、KOKIAさん自身と姉のヴァイオリニストの恭子さん、
そしてお母さんのことを歌ったものでしょう。
KOKIAさん独特の幻想的で伸びやかに響き渡る歌声が、
隅々まで会場を支配していきました。
初めて聴く人が圧倒的に多かったでしょうが、
ひときわ大きな拍手が、その素晴らしさを物語っており、
KOKIAさんも、
「こんな大きな会場で、こうやって一人ピアノを弾いて歌う日が来るなんて夢にも思わなかった。」
と、感激している様子でした。

その後も、いろいろしゃべった後に、
「今日は歌う人に徹して、あんまりしゃべらないように…と思ってたんだけど、
気がつくとたくさんしゃべってますね。ダメな口ですね〜。」
と言って、会場の笑いを誘ってました(笑)
そんなことを話している間に、
ステージに仕掛けがセッティングされ、
ピアノに澤近さんが座り準備OK。
「次に歌う天使という曲は、
ちょうど七夕の日に星空をイメージしならレコーディングしたんだけど、
この前、ベランダで犬達と一緒に星空を眺めながら、そんなことを思い出してました。」
そして、ライトが落とされ、
KOKIAさんを囲むように、4つの火が灯され、
幻想的なステージが出来あがりました。
そんな中、唯一無二なる歌声で歌う「天使」
天に選ばれ使わされた者がそこにいる。
まさにそんなことを感じさせる時間でした。

歌い終わって仕掛けが撤去される間、
「私も、いろんなことを感じながら生きているわけだど、
もちろん楽しいことばかり感じているわけじゃなくて、
いろいろ嫌なことがあって、
ムシャクシャするな〜って思ったりすることもあります。
そんなときに、次に歌う曲の中にもあるんだけど、
まさにそういうときに、
アルバムを開いていたら、昔の写真を見つけて家族の笑顔があったんです。
この笑顔は、こんなふうになって欲しい笑顔じゃないなって思って、
頑張ろう!って思えました。」
そんなことを語って、聴いて下さいということで、
「かわらないこと〜since1976〜」
何度も聴いていますが、名曲ですよね。
特に生は。

続いては、初めて聴く歌で、
初めはわかりませんでしたが、
歌詞をじっくりと聴いていくうちに、
噂に聞いていた「何もかもが星になって」だとわかりました。
歌の中で、語る部分があり、
「隣にいる人を見てください。今、あなたの隣に居る人は、偶然では片付けられない他人です」
とても印象的な言葉でした。
例えば、僕がKOKIAさんの歌に出会ったのは、
たった一度の、本当にすごい偶然でしたしね。
Remember the kissと歌うテーマは近いけど、
もっと突き刺さるようで、
なんだかよくわからないけど、少し泣けてきました。
けして大声を張り上げているわけではない。
それでも強過ぎる歌声に、心の中を殴られるような感覚。
少なくとも僕は、他にこんな感覚を与える歌い手を知りません。

続いては、いつものライブなら最後に歌うであろう
「Remember the kiss」
前の曲の影響もあいまって、よりいっそう響く中、
KOKIAさんから、皆で一緒に歌いましょう。という誘い…
控えめな人達が多いので、
最初は戸惑い気味に小さな声だったものの、
KOKIAさんに即され、徐々に、声は大きくなってき、
KOKIAさんも「よし♪OK♪」みたいな表情をして満足そう(笑)
最後に伴奏が止んでKOKIAさんと皆の声だけが会場に響くと、
なんだか、とってもいい気持ちになり、
ライブに来て、本当によかったな〜と思いました。

次は、タイトルコールも無く、
初めて聴く曲だったので、最初はわかりませんでしたが、
聴いていくうちに、これが噂に聞いていた「幸せの花束」だとわかりました。
とても楽しい曲なので、座ったままでしたが手拍子して盛り上がりました。

続けては、
「The Power of Smile」
少しずつ立ち上がり、KOKIAさんの「立ってみっよか」の声に即され、
ここからはオールスタンディングでノリノリに♪
やっぱり、KOKIAさんのライブは、これもないとね!
楽しそうに歌うKOKIAさんを見ると、
自然に笑顔になるし、元気をもらえます!

そして…
イントロが流れ始め、KOKIAさんが激しくヘッドバンキング!
これは!
「人間ってそんなものね」
個人的に、KOKIAさんを知るキッカケになった曲で、
とても思い入れの強い曲だったので、
一度、生で聴いてみたかった曲。
自分も、その音と声の波に身を委ねて揺られながら受け止めました!
また、KOKIAさんの後ろではギターの松尾さんが、
とり憑かれたようにギターをかき鳴らしていたので、
自分の中の「男の子」の部分が刺激されました。
「かっこいい…」と(笑)

続いては、「足音」
ライブでやったらきっと楽しいだろうし、
またしても、一度も生で聴いたことがなかった曲で、
ぜひ聴いてみたかった曲の一つだったので、
この曲だだとわかっただけでも大興奮♪
やはり思ったとおりに大盛り上がりで、
KOKIAさんも本当に気持ちよさそう。
おかげで、元気をたくさんもらうことができました。

さてさて、そして、本日のメインイベント(笑)
個人的にも、待望のリリースなので、
開演前にチラシでリリースされることを知った時点で、
大興奮していましたが、
その「dandelion」
前日の夜中にKOKIAさんが公式BBSに、
「黄色い物を持ってきて欲しい」と書きこみしたものの、
やはり時間的に、見る人は多くは無かったので、
たぶん、前の方だけだったとは思いますが、
ハンカチやらタオルやらを揺らしながら、
気持ち良さそうに歌うKOKIAさんの歌に酔いしれました。
ちなみに、僕も、薄い黄色のものばかりだったので、
ちょっと現地で探し周りましたが、
なんとかしっかりした黄色のハンカチを見つけて、
持っていきましたよ(笑)

このコンサートの最後は、
やはり「歌う人」です。
初めて生で聴いたとき、体が中から震えましたが、
唯一無二の「歌う人」としての姿をこれでもかと見せ付けられた後なので、
この日のライブを思い返し強く実感しながら、
ただ静かに聴き入りました。
歌い終わると、本当に大きな拍手に包まれ、
そんな中、一旦退場。

そのまま拍手は鳴り止まず、
アンコールの拍手が続きます。
しばらくした後、私服(?)に着替えて再び登場、
出てくるなり、
本当に慌てたんでしょう(笑)
「早替えの女王です♪
カメラがあったら、ぜひ見てもらいぐらいです(笑)
もーすごいこになってますから〜」
と笑いを誘ってました。
そして、アンコール曲は、
リクエストが多かった曲…ということで、
「I believe〜海の底から〜」
とにかく凄かった…
もう、かなり燃え尽きたかのようになっていましたが、
最後の力を振り絞るように歌う歌声は、
まさしく、上手いとか、そんな次元を超えたものでした。
歌う人の魂をしっかりと見せてもらい。
本当に感動しました!
歌い終わった後の、これ以上はないほどの盛大は拍手が、
すべてを物語ってました。

KOKIAさんのライブが終わったあとは、
なんとも抑えきれないほどの高揚感に包まれ幸せな気分になれますが、
この日は、やはり格別でした。
感想として、一番的確な言葉は「ありがとう」という言葉です。
なぜか、いつもそうなるんですよね。

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